女性と防犯③

暴漢などに出会ってしまったら、まずは逃げること、警察に通報することが大切ですが、そういった逃げる時間、通報する時間、警察が駆けつけるまでの時間稼ぎなどには防犯グッズが役に立ちます。効果的にグッズを使うためにも、使い方を覚え、練習しておくといいでしょう。

スタンガン

スタンガンは相手にダメージを与えるだけでなく、スパーク音で威嚇するのにも効果的なため、人気があります。威力が強いため、使い方を間違えると思わぬ事故につながりかねませんので、普段から落ち着いて使えるように練習しておくことが大切です。

性能を知っておく

スタンガンはボルトが高いほど威力が増します。乾燥した時期に起こる静電気が大体2.5万ボルトだそうです。防犯装備として主流となっているスタンガンは静電気の約20倍~40倍前後の50~90万ボルトで、アルカリ乾電池などが電源として使用されています。映画やドラマのように気絶するほどの電流が流れることはなく、電極に触れた部分が痺れる程度なのが現状です。筋肉が強制的に収縮するため、一定時間の間は動くことができなくなります。

注意点

濡れた手で使うと自分に通電する可能性があるので、雨の日の使用は避けたほうがいいでしょう。また、電気製品なので自然放電による電池切れや動作不良が起る可能性もあります。普段からこまめに点検しておき、いざというときに備えましょう。

狙い方

まずは自分がビックリしないようにスパーク音になれておきましょう。中には女性の手には大きすぎるものもあるため、握りやすい小さめのものを選んでおくといいですね。鞄などから取り出したときにすぐさまスイッチを押せるように、色々な角度や向きで試しておくといいでしょう。また、手元を見ずにスイッチが押せるように訓練しておくことも大切です。服の上からでも効果があります。脇腹辺りが一番効果的ですが、いきなり懐を狙うと組み伏せられる可能性があるため、まずは相手が伸ばした腕など狙い易い場所に使用するのがよいですね。また、相手が離れたところに居る場合は、相手に向かってスパークさせ、光と音で威嚇するだけでも効果があります。

催涙スプレー

催涙スプレーは、霧状に噴射するもの、ストレートタイプ、泡状のものの三種類があります。まずは自分の催涙スプレーがどのようなタイプで、噴射時間はどれぐらいなのか、飛距離はどのくらいなのかというのを把握しておきましょう。有効期限もあるので、こまめにチェックするようにしてください。

狙い方

確実に相手への効果を狙うため、胸元から首の付け根辺りを狙って噴射します。顔に当たらなくても、噴射した粒子が舞い上がって気管に入ったり目に入ったりするだけで効果があります。距離は大体1m~3mくらいまでです。スプレーのタイプによってまちまちなので、どの程度まで離れられるのか把握しておきましょう。また、向かい風にも影響され易いので注意が必要です。ある程度相手に近づきしっかりと射程圏内に入ったことを確認してから噴射しましょう。また、一気に噴射するのではなく、落ち着いて3回くらいに分けて狙いを定めて噴射するとより効果的です。

自分に掛かったら

吸い込まないように注意して、慌てずに水で洗い流しましょう。ウェットティッシュ型の中和剤も売られていますので、一緒に携帯しておくと安心です。しばらくひりひりしたり、涙や鼻水が出るといった症状が残りますが、大体1~2時間くらいで元に戻ります。後遺症はないとされていますが、気になるようなら病院へ行って処置してもらいましょう。また、噴射した液が手についた状態で目をこすったりするだけでも効果がでるほど強力なので、使用後は見た目に変化が無くても石鹸で手を洗うなどの対応をしましょう。

警棒

警棒は受ける、打つ、突くなど、一本で攻守ともに使えます。長さや重さ、素材なども色々あって、女性向けの軽くてコンパクトなものもあるため使いやすいとおもいます。警棒の使い方を覚えておけば、いざというとき警棒を持っていなくてもビニール傘や折り畳み傘、鉄パイプなどで応用できるので便利です。

基本の使い方

警棒は一打目で相手の攻撃を受け、二打目で攻撃の際にあいた脇腹などに攻撃して相手の姿勢を崩し、三打目で決定打を打つというのが基本的な動作となります。腕力ではなく、小技と腕の重さ+速さで打ち崩すことをイメージするといいでしょう。女性の腕力では到底かなわないので、遠心力を利用して早く重く打つことが大切です。握り方は料理のときに包丁を握るのと同じ感じで、手首は柔らかく力を抜きます。振るときは肩甲骨から腕全体を動かすことを意識して、腕が鞭になったような気持ちで振りましょう。大きく振りかぶって打ち下ろそうとすると、体に隙ができて危険ですので、すばやく振り下ろすことを心がけましょう。

狙う場所

警棒で頭を狙うと過剰防衛として取り締まられる可能性がありますので、やめましょう。主に首から下を狙うのが基本です。手首、肘、肩、脇腹が効果的なポイントです。関節から上下10センチ程度のあたりが一番効果があるといわれています。相手が興奮状態にある場合には痛みを感じにくく、効果が無いこともあるため、攻撃よりも防御に向いた道具だということを頭の片隅においておいてください。

携帯する際の注意点

これらの防犯グッズは誰でも自由に購入することができますが、正当な理由なく隠し持っていると軽犯罪法違反として取締りの対象になる事があります。ですので、持ち歩く際には正当な理由をきちんと考えておきましょう。例えば、女性の場合なら、夜道を一人で歩かねばならず危険なため護身用として持ち歩いていたという理由なら正当と認められ易いでしょう。また、使用の際にも、無抵抗の人間に使ったり、抵抗する意思がなくなった相手に対して攻撃し続けるといった場合には過剰防衛ととられる場合もあるので注意が必要です。あくまでこれらの装備は犯人から逃げるための時間稼ぎです。犯人を倒すために使ったり、それ以外の用途で使うと違法となりますので気をつけましょう。また、これらのグッズは犯人を撃退するのと同時に、奪われた際には自分にとっての脅威となる存在でもあります。犯人に奪われないためには普段からスムーズに扱うすべを身につけておくことが大切です。また、万が一奪われてしまった場合には、取り返そうとせず、グッズに目が向いている隙に逃げるようにしましょう。使い慣れない道具はとっさに使うのは難しいので、奪われてしまったことにパニックにならずに、落ち着いて行動しましょう。

自分の身は自分で守る!~防犯の基礎~